Clash for Windows(CFW)とは
Clash for Windows(通称 CFW)は、Clash コアをラップした Windows 向けのデスクトップ GUI クライアントでした。複数プロファイルの切り替え、サブスクリプションによるノード自動取得、ルールベース分流、システムプロキシ/TUN など、現在の Mihomo/Meta 系クライアントと同種のワークフローを、タスクトレイ一元操作で進められるのが魅力です。
ただし オリジナルの CFW プロジェクトはメンテナンス終了に近い状態であり、長期的なセキュリティ修正や機能追加は期待しにくい点に注意してください。新規セットアップであれば、Clash Verge Rev のような現在も更新が続くクライアントを検討するほうが安全です。
ダウンロード前に知っておきたいこと
- 対象 OS:一般的に Windows 10 / 11(64bit) が前提です。32bit PC には対応しないビルドが多いです。
- 入手経路:開発が止まったソフトウェアほど、「改変済みバインドル」やマルウェア混入のリスクが高くなります。信頼できるミラーや配布履歴が追えるソースだけを使い、可能ならハッシュ確認をしてください。
- 管理者権限:TUN モードや一部の自動プロキシ操作では、セットアップ時・起動時に管理者権限や UAC の承認が求められます。
動作環境
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| OS | Windows 10 1903 以降、Windows 11(64bit 推奨) |
| ランタイム | ウィザードにより .NET/WebView 依存が自動導入されることが多い |
| 競合製品 | ほかの TUN/仮装 NIC を使う VPN やフィルターと同時運用しないほうが安定 |
ダウンロードとインストール
当サイト経由でも Clash / 関連クライアントの無料公開ビルドへの導線を用意しています。Windows では .exe インストーラ版かポータブル版(構成によっては ZIP)が配布されます。
インストールの流れ
- ダウンロードした
.exeを実行する - SmartScreen で止まったら「詳細情報」→「実行」を選ぶ(ファイルの信頼性を別途確認したうえで)
- インストール先を指定し、コンポーネント選択があればデフォルトのまま完了させる
- 完了後、スタートメニューまたはタスクトレイ常駐アイコンから起動する
- 初回起動で Windows ファイアウォールの許可ダイアログが出たら、必要に応じてプライベートネットワークを許可する
profiles フォルダをバックアップしやすい場所(例:ドキュメント直下)に置くと再インストール時に楽です。
初回起動と画面の見方
起動後、左サイドバーに主な機能が並びます。バージョンによってラベルは英語のままのことが多いですが、役割は次のとおりです。
- Home / General:コアの起動・停止、ポート表示、軽いステータス
- Profiles:YAML プロファイルの一覧、アクティブ化、更新間隔
- Proxies:ポリシーグループとノード選択(Rule / Global / Direct など)
- Rules:現在読み込まれているルールのプレビュー
- Connections / Logs:接続ログの確認
- Settings:システムプロキシ、TUN、起動時動作、言語など
設定ファイル(YAML)のインポート
すでに手元に config.yaml がある場合は、Profiles 画面で「Import」や「Download」相当の操作から取り込みます。ファイルを .config/clash 相当のディレクトリに置くポータブル運用もよく行われます。
- CFW を起動し、Profiles を開く
- 「Import」からローカルの YAML を指定する、または URL 欄にサブスクリプションを貼る
- 一覧で該当プロファイルを選び、Set as active(Active にする)操作を行う
- General でコアが
Runningになっているか確認する
サブスクリプション(購読 URL)の取り込み
多くのプロバイダはダッシュボードから Clash 用の購読リンクを発行します。CFW では URL を登録すると定期的に取得し、ノード情報を自動更新できます。
- Profiles で「Download」または新規プロファイル作成を選ぶ
- URL 欄にコピーした購読アドレス(多くは
https://)を貼る - わかりやすい名前を付け、更新間隔(例:24h)を必要なら調整する
- 保存後、手動の「Update」で即時同期を確認する
- 成功したらそのプロファイルをアクティブにし、Proxies でポリシーとノードを選ぶ
システムプロキシと TUN モード
システムプロキシ(System Proxy) は、OS の HTTP/HTTPS プロキシ設定を Clash のローカルポートに向けます。ブラウザや大多数のアプリには効きますが、プロキシを読まないアプリには適用されません。
TUN モード は仮想 NIC 経由でトラフィックをキャプチャするため、curl/ゲームクライアント/一部の UDP 利用アプリにも届きやすくなります。反面、競合製品との干渉や管理者権限の要件が増えます。
- まずは System Proxy をオン にし、問題なければ TUN を試す順がおすすめです。
- TUN 利用時は、同時に複数の「仮想 VPN」を立ち上げないでください。
よくあるトラブル
症状:UI は開くが一切つながらない
想定原因: アクティブプロファイルが空、購読失効、ポート競合など。
対処: Profiles で別プロファイルに切り替えて試す。ログに DNS や TLS エラーが出ていないか確認します。
症状:一部サイトだけ異常に遅い/開かない
想定原因: ルールで DIRECT になっている、または GEOIP が期待と異なる。
対処: Proxies で一時的に Global(または同等のすべてプロキシ)にして挙動を切り分けます。
症状:アップデート後に起動しない
想定原因: 設定フォルダ破損、ウイルス対策ソフトによる隔離など。
対処: 設定フォルダをリネームしてクリーン状態で起動できるか確認し、問題が解消するなら旧設定から段階的に戻します。
長期利用なら現行クライアントへ
セキュリティと今後のプロトコル対応を考えると、Mihomo(旧 Clash Meta)ベースで活発にメンテナンスされているクライアントへの移行が現実的です。UI の慣れはありますが、サブスク・ルール・TUN の概念は共通しているためスムーズです。